最近の日本のICO企画事例紹介(オウケイウェイブ、プロバスケ、西粟倉村)

マジなんだ

最近仕事の関係でICO(Initial coin offering(仮想通貨を使っての資金調達))について調べています。

そうするとクソみたいな広告がたくさん上がってくるのですよね。

赤枠全部広告

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海外サイトのバーナーのまあ多いこと

たいがいがICOのプレセールなどのようです。

もちろんまともなのもあるでしょうがこんな大々的に広告打っているところのICOが儲かるとは到底思いません。

儲け話はそんなわかりやすいところに転がっていないというのは真理だと思います。

そんな中見かけたニュース

上場企業が手がける安心のICO!仮想通過『AEN』(アイン)が登場
2018-06-22 18:18 LIFESTYLE
レッドホースグループが発行する暗号通貨『AEN』(アイン)は全世界の20兆円の寄付市場を根底から変革する暗号通貨である。

上場時の時価総額は200億円で設定しており、直近での成長目標を市場シェア5%(1兆円)を狙う。

すでに世界有数のチャリティー団体から高評価を得ており、AEN発行後は具体的に事業提携と進む予定だ。

上場企業が手がける安心のICO!仮想通過『AEN』(アイン)が登場 - ビデオリリース・動画リリース配信|NewsTV

リンク先のビデオ見たんですが

「20兆円(太字)の市場」

「将来的には200兆円、2000兆円」

等々のデカい言葉が独り歩きしていて、楽しくなるくらい胡散臭かったのですがどうやら発行する企業はそれなり?にしっかりしている模様

発行体概要

レッドホースグループ:ふるさと納税等のポータルサイト運営

会社概要 | レッドホースコーポレーション株式会社

中国系の資本で親会社が台湾市場に上場している模様

株式会社オウケイウェイヴ:ネット上のQ&Aサイト「OKWAVE」の運営及び関連する企業サービスの提供

名証セントレックス上場

会社概要 | 株式会社オウケイウェイヴ

「上場企業が手がけるので安心!」の意味がちょっとよくわからないのですが

株式上場していることはしているようです。少なくとも金集めてトンズラするリスクは少ないと見えます(ほんとにそういうICOするとこあります)

 

でも名証セントレックス上場かよ…

問題点
上場基準が緩いため、ネット系証券会社が事業継続性や信用力に乏しい企業を上場させる例が見られ、審査に疑問を投げかける投資家も多い。

セントレックス - Wikipedia 

嫌味ばっか言ったら性格が悪いのがばれますね

値下がりするリスクが大いにあるICOで「安心」の言葉を使うのは上場企業にとってちょっとリスクなんじゃないかと思いますが、

それほど自信があるのでしょうか(もしくは自分も持っているとか)

 

なんにせよ他の大手企業がこぞって二の足踏んでいる中いち早くこのスキームに挑戦するのは面白いなと思います

まあ私は買いませんが…

日本においてICOをするには

ちなみに日本でICOトークンの販売をするには「仮想通貨交換業」の登録が必要です

(金融庁のICOトークンへの注意喚起文書)

ICO(Initial Coin Offering)について
~利用者及び事業者に対する注意喚起~

3.事業者の方へ(ICOへの規制について)

(注)ICO において発行される一定のトークンは資金決済法上の仮想通貨に該当し、その交換等を業として行う事業者は内閣総理大臣(各財務局)への登録が必要になります。

https://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency/06.pdf#search=%27金融庁+ICO%27 

先の株式会社オウケイウェイヴは登録申請中の模様

仮想通貨交換業の登録申請に関するお知らせ | 株式会社オウケイウェイヴ

一応手続き的なところは満たそうとしています

行列まち

しかし現在登録待ち企業が音楽のエイベックス、ゲームのgumiなど大手企業をはじめとして100社以上並んでいる上、コインチェック事件を受けて金融庁の審査も厳しくなっている模様なので登録を受けるのは並大抵のことじゃないみたいです。

仮想通貨:異業種も定款に「交換業」 100社以上が新規参入待ち - 毎日新聞

金融庁ももし下手に登録のお墨付きを与えて、コインチェックみたいにやらかしてしまったものには目も当てられません。

Googleマップにアホどもからアホレビューを書かれてしまいます

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その分、実地検査などまじめに審査をしているようです

もし本気でICOに投資しようかなとお考えでしたら、登録業者かどうかはしっかり確認していただけるといいと思います

金融庁の仮想通貨交換業者登録一覧

http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf 

ここに載っていないまま日本でICOしているのは違法業者です

海外でICOする場合規制は及びませんが、そこまで無理やりICOする企業が果たしてどれくらい魅力的なプロダクトを生み出せるか、どうか

日本で企画されている変わったICOについて

熊本ヴォルターズ

最近日本男子プロバスケットボールのトップリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」に所属する熊本ヴォルターズの運営会社がICOを行うことを発表しました

実現したらプロスポーツクラブとしては初とのこと

Bリーグ所属「熊本ヴォルターズ」 プロスポーツクラブとして世界初となるICO実施計画のお知らせ
日本男子プロバスケットボールのトップリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」に所属する熊本ヴォルターズの運営会社である熊本バスケットボール株式会社(所在地:熊本県熊本市、代表取締役社長:湯之上聡 代表取締役CEO/共同代表:内村安里)は、ホームタウンである熊本県の地域活性化と若手選手育成支援によるチーム力強化を目指した「プロモーションポイントとデジタルアセットを発行するプラットフォーム」を構築するために、プロスポーツクラブとして世界初となるICO(Initial Coin Offering)の実施を計画していることをお知らせ致します。

Bリーグ所属「熊本ヴォルターズ」 プロスポーツクラブとして世界初となるICO実施計画のお知らせ|熊本バスケットボール株式会社のプレスリリース

利用用途としては熊本地震からの復興ファンとのつながりの強化が目的とのこと

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熊本ヴォルターズ プロスポーツクラブとして世界初となるICO実施計画のお知らせ | 熊本ヴォルターズ

ファンクラブ会員権と地域通貨の融合版のようなものでしょうか

クラブのみならず地域活性化と結びつけるのはなかなか面白いと思います。

岡山・西粟倉村

 変わったところでは岡山の過疎の村でも

仮想通貨で資金調達 岡山・西粟倉村、21年度めど
中国・四国 2018/6/16 6:30
 岡山県西粟倉村は、仮想通貨技術を使った資金調達(ICO)の実施を決めた。実施時期は未定だが、2021年度までの実現を目指す。国の交付金に頼らない新たな財源として活用する。同村によると、国内の自治体としては初の導入になるという。

仮想通貨で資金調達 岡山・西粟倉村、21年度めど :日本経済新聞

「どこだよ」と思ったのですが

岡山の真ん中あたり「陸の孤島」を絵にしたような場所にある村です

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 私の実家も負けず劣らずの僻地ですがHP見てちょっとびっくり

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西粟倉村

どこの「星野リゾート」かと思わせるほどいい感じの仕上がりでした

うちのやる気のない町役場の公務員ども。ちゃんと見てるかー、こういうの

 

ICOの目的としては独自トークン「Nishi Awakura Coin(NAC)」を発行し、村で事業を立ち上げようとするローカルベンチャーへの投票、事業構想に参画する際に用いることを考えているそうです。最終的には独自の地域通貨経済圏の構築が目標とのこと。

国ですら及び腰で制度構築も進まないスキームに人口1500人の過疎の村が率先して取り組んでいるのは何とも象徴的な感じがします 

 

仮想通貨も値上がり益を狙った投機の対象から徐々に従来より期待されていた所有者どうしの経済圏の創出の動きに変化が見えてきたことを面白いことかなと個人的には期待しています。

今後もこのような動きが地方や大企業以外から広がっていくことを期待しています。

まとめ

・壮大なうたい文句は冷静に見るべし

・規制も守れない企業は投資家との約束も守れない

・地方でも尖ったことはできる

 

ではでは