串カツ田中とその常識の逆を行く戦略について

「今日は揚げ物の気分なんだ」

先週末前の会社の同期とこちらのお店に行ってきました

kushi-tanaka.com

最近都内のそこかしこで見かけるようになった「串カツ田中」

名前の通りの串カツ専門チェーン

私の家の徒歩5分内にありますが、揚げ物系がそんなに好きではない私は利用していませんでした

今回どうしても揚げ物が食べたいというメンタルデブの友達に連れられていざ田中へ

金曜晩ともありほぼ満席。串カツって何となく新橋のおっさんがホッピー飲みながら食べてるイメージでしたが、お客さんはほぼ若者ばかり。ウェイ系大学生サークルっぽい一団に軽く不幸の呪いをかけつつ奥の席へ

メニューは割りと普通

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https://kushi-tanaka.co.jp/ir/library/presen/

一串100円から200円

ドリンクは350円といったところ

何がおいしいかわかんないので適当に串盛りを頼みました

 

待っている間ドリンク来る前に串カツ屋さんのお通しの定番キャベツを早速食い出す元同期

何でもお通しキャベツは「おかわり自由」とのことで草食系男子を自認する我々は黙々とウサギみたいにキャベツをむしゃむしゃする羽目に。

いや絵的には二頭のゴリラか

 

ようやく来ました

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普通にうまそう、そしてうまい

衣が薄めで油がそんなにしつこくない、串が進む

よく個人経営で昔からやってるような店だと串の真ん中が少し膨らんだだけのようなショボい串揚げで200円とか取ったりしますがこちらはそこそこボリュームある大きさ

野菜系は特に太っ腹でアスパラは丸々一本、玉ねぎは4分の1カットの大きさのが来ました。これで100円はすごい

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変わっていたのはポテトサラダでこちらは茹でジャガイモなどの材料を自分ですり鉢で混ぜるスタイル

めんどくさいと思いきや出来たものは意外とおいしい

やはり作り手が違うからな

 

元同期はホッピーを飲んでました

おっさんぽいもの飲んでんねーとツッコんだら、やれプリン体が0だの低カロリーだの滔々と語りだした

 

さっきジャガイモ串2本オーダーしといて何ゆうてんねん

健康に気を使うならそもそも店のチョイスを根本的に間違っている

 

株価10倍返し!!

さてこの串カツ田中ですが株を見てる人のなかではちょっとした話題の銘柄で、2016年に株式上場して2回ほど株式分割をしてるのでちょっとわかりずらいですが、去年11月には当初取得金額の10倍、いわゆる「テンバガー」を達成しています

*株式分割:1株を3株に分けるなど1株あたりの単価を下げる手法

簡単言えば2年ほどで価値が10倍になりました

ビットコインの陰に隠れてこんなのもあったんですよ

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https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=3547

裏付けとなる業績は絶好調で今期11月期の営業利益は前期比36.9%の大幅営業増益で過去最高益を更新中

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https://kushi-tanaka.co.jp/ir/library/presen/

店舗数も166店舗ですが今期はさらに55店舗も出店する計画と攻勢を強めています

将来的には全国1000店舗を目指しているそうです

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https://kushi-tanaka.co.jp/ir/library/presen/

外食不況と呼ばれるなかなぜこんなに強いのか

強さの理由について考えました

理由1.開放的で入りやすい店構え

冒頭でも触れましたが、今までの串カツ屋さんはガード下でおっさんがビールとつまんでいるイメージ。多くのお店はカウンター席のみの狭くてやや古臭い感じで、若い人特に女性には入りづらい感じはありました。対して田中は

・清潔でガラス張りの開放的で明るい店内

・入りやすい一階に出店

などの工夫をしているようです

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https://kushi-tanaka.co.jp/ir/library/presen/

実際初めていく店って中どんなんかな?って外から確認しますよね

賑わいとか雰囲気がわかると入りやすいし、実際ハズレが無いです

理由2.人件費を抑え、原価率の高い商品を提供している

串カツは料理としては衣付けて揚げるだけなので非常にシンプル。バイトでも1ヶ月程度でそれなりの品質のものが提供可能です。

そのお陰でバイトだけで店を回せ経費を抑えることが出来ます

売上高販管費率(経費率)2017年度

串カツ田中:54.3%

鳥貴族:63.0%

ハイデイ日高(中華チェーン日高屋運営):61.3%

http://biz-journal.jp/2018/04/post_23051.html

ライバルよりかなり低い経費率であるとわかります

これにより利益が増えるのはもちろんですが、田中は製品の原価率を高めています

売上原価率

業界平均:30%程度

串カツ田中:38.7%

鳥貴族:32.1%

ハイデイ日高:27.2%

http://biz-journal.jp/2018/04/post_23051.html

最近みな飲食店はコスパで選ぶ時代、お得感がないと消費者に選ばれません

原価率が高いのはお店にとっては損ですが結果として多くのお客さんが来てくれたら十分採算は合うのでしょう

3.接客

これは完全に個人的な主観ですが店員さんも若くて、何かお客さんと顔見知りの人もいて親しげな様子

ちなみに我々は玉ねぎ串にハマって計6本頼んだら持ってくるときに「玉ねぎ美味しかったですか?」とかわいい店員さんににこやかに聞かれてやや恥ずかしかったですが、個人的にそういうフランクな接客は嫌いじゃない。

むしろどんどんやれと思います

他にもサイコロを回してゾロ目ならドリンク無料などのサービスもやっていたり、ソフトクリームメーカーが店の中にあったり、お客さんを楽しませようとする工夫が随所に見られました

お客さんも店員さんもなんか楽しそう

また来ようと思いました

まとめ

・俺はピザの気分だったよ

・乗り気がしなくても行ったら意外と良かったりする

・お客さんを大切にする企業は伸びる

・常識や先入観の逆を行くべし

 

ではでは