資産運用もロボットの時代?人ではできない冷静な運用「ロボ・アドバイザー(ロボアド)」のすすめ

先回投資一任契約(お任せ運用)の一つラップ口座(ファンドラップ)についてお話しさせて頂きました

今度はもう一つの投資一任契約方式(お任せ運用方式)での運用方法

ロボアドバイザーに関してお話しさせて頂きたいと思います

※写真は関係ありません

ロボアドバイザーとは

「ロボアドバイザー(ロボアド)」とは、コンピューターのアルゴリズムに基づいて資産運用のアドバイスを行うサービスです。金融とITを融合させたサービスを提供するFintech(フィンテック)企業や銀行・証券会社などの金融機関が、主にインターネットやスマートフォンのアプリケーションでサービスを提供しています。

 インターネットやアプリケーションを通じて、「年齢」や「年収」、「現在の預貯金の額」、「毎月の積み立て貯蓄額」といった簡単な質問に答えることで、回答者に合った資産配分(ポートフォリオ)を提案してくれるのが最大の特徴です。質問には、「資産運用の目的は?」、「株価が1カ月で20%下落したら?」といった、回答者のリスク許容度(受け入れられるリスクの度合い)を判断するものや、「あなたの使っているスマホの新作が出ました。どうしますか?」といった回答者の性格を知るためのものもあります。

ロボアドバイザーってどんなもの? イチから教えて|マネー研究所|NIKKEI STYLE

アルゴリズムというと難しいですが、すごく単純化していえば専用のコンピュータプログラムによる資産運用手法です。アンケートなどを通してその人にあった運用の組み合わせを提案してくれるサービスです

それの何がすごいんだと思われるかもしれません。

確かに上記のサービスを人がやるサービスは既に存在しています(ラップ口座)

しかし従来の人間が運用するのと比べて少なくとも三つほどメリットがあります

1.感情に流されない

 

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20381640V20C17A8PPD000?channel=DF280120166591

プロスペクト理論という経済理論をご存知でしょうか

後にノーベル経済学賞を受賞した米ダニエル・カーネマン氏らが、1979年に発表した行動経済学の理論です

上図は、人間の心理と投資の損益の関係性をイメージしています。 図を見ると、損したときの悲しみ(A)は、得したときの喜び(B)よりも大きいことがわかります。人は受けたショックがあまりに大きいと現実から目を背けたくなり、「損切りを先送りする傾向がある」と説明されます

何が言いたいかと申しますと売却が必要なタイミングで心理的に売却が出来なくなり、損失が膨らんでしまうという場合が往々にして起こるということです

合わないと分かってきたけど「今まで付き合ってきたし…」とズルズル続いてしまうカップルと言えばわかりやすいでしょうか

早く分かれたほうがお互いのためなのにも関わらずです

※特定個人を指しているわけではありません

機械ならそのような局面でも冷静に売買判断が下せ、結果として長期的な投資成果に大きく影響します

 2.24時間幅広い銘柄を管理可能

投資信託(ファンド)では中身の株式は数十から数百程度が主ですが、代表的なロボアドバイザーとはサービス「WealthNavi」によれば、約50カ国、11,000社以上に投資をしているそうです

国際分散投資
約50カ国、11,000社以上に国際分散投資を行うことで、世界経済の成長率を上回るリターンを目指します。為替ヘッジは行いません。

https://www.wealthnavi.com

投資先を分散することでリスク(価格の変動)を低減させた運用が期待できます

通常幅広い銘柄を管理するのは相当大変なのですが、機械には休憩も定時も有給も病欠ないので時差に関係なく管理が可能です

 3.手数料が比較的割安

投資一任運用サービスでは手数料として

運用報酬(中身の組み入れのアレンジ)+信託報酬(中身自体のコスト)

の二種類の手数料がかかります

運用報酬

サービス大手のWealthNavi及びTHEOでは運用報酬が預かり資産の1%(年率)を手数料として設定しています

https://www.wealthnavi.com/fee

https://theo.blue/fee

ファンドラップの運用報酬年1.5%に比べると割安です

あとどうでもいいですがHPの表記が超わかりやすい

(ファンドラップの手数料のページは本当に見づらかったです、本当に)

信託報酬

ロボアドバイザーが運用で組み入れているのはETF(Exchange Traded Funds)と呼ばれる上場投資信託。ざっくり説明しますと株と同じように売買可能で購入手数料、信託報酬(管理手数料)が割安のファンド(投資信託)です。

※「日経平均と同じように動く」等シンプルな運用方針なので手間がかからない為、手数料が安い

代表的なETF「日経225連動型上場投資信託」の信託報酬は以下の通り

年0.2592%(税抜年0.24%)以内
(平成29年9月28日現在 年0.2376%(税抜年0.22%))

https://www.nomura-am.co.jp/fund/pros_gen/Y1141321.pdf

ファンドラップの組み入れ投信(1%程度)と比べたら大分安いです

運用報酬と信託報酬それぞれがラップ口座に比べると割安なことがわかります

用実績はどうなのか

各社各様ですし、将来的なところは正直わかりません

過去実績をもとに語るしかないのですが、代表的な「WealthNavi」社では以下のようなシュミレーション結果が提示されていました

1992年1月から2017年1月までの過去25年の期間で、WealthNaviの推奨ポートフォリオを用いて資産運用のシミュレーションを行うと、資産は2.4倍に成長し、1年あたりのリターンは6.0%という結果となりました。

www.wealthnavi.com

言い忘れましたがロボアドバイザーは分散して管理運用する手法である為、短期で儲けようというより、長期投資向きの投資手段です

世界経済の成長率が大体4%くらいなので、平均リターン6%とはなかなか良い成績と言えそうです

www.nikkei.com

問題はないのか

私としてもかなり推奨したいロボアドバイザーですが、懸念事項についてもお話しさせて頂けたらと思います

懸念点1.相場急変への対応

要はあらかじめプログラミングされたとおりに売買を執り行うので非常に安定していますが、2月にあった突然の大暴落などプログラミングの予想を超えるような急変が発生した場合、うまく機能しなくなる可能性があります

ロボアドバイザーのサイトが機能停止、一時口座アクセスできず - Bloomberg

ロボアドバイザー・サービスで米大手のウェルスフロントとベターメントのウェブサイトは、S&P500種株価指数が一時4.5%下げて終値では4.1%安となる中、クラッシュした。口座にログインできなかった顧客からの苦情がレディットなどインターネットのサイト上に急速に広がった。

最近登場したばかりのサービスなので、突然の暴落などの経験が浅い為、生じた様です。プログラミング上の問題なので経験を経て徐々に洗練されていくと思いますが、プログラミングを行うのはしょせん人間なので、その予想を超えるような動きをした場合に対応がうまくいかなくなる可能性があります

懸念点2.実は手数料がまだ高い

ロボアドバイザー。日本では冒頭の通り1000億円程度ですが、資産運用先進国アメリカではロボアドバイザー業者大手4社の資産は昨年合計1502億ドル(約16兆円)に上っています。桁が二つ違います。

その中でも大手と言われるWealthfront社、Betterment社の運用手数料は0.25%(年率)です

https://www.wealthfront.com

https://www.betterment.com/pricing/

日本のロボアドの4分の1…

残高が多いから少なくてもペイできるとは言え、まだまだ日本の資産運用市場は発展途上と言えそうです

結論的には

忙しくて運用を見る時間も興味もないという方にはロボアドバイザーはかなりお勧めできるサービスです。コストが比較的少なく、国際分散投資が可能なので少なくともファンドラップよりかは(個人的には)お勧めです

まとめ

・ほんとペッパーは関係ない

・買う時より売るときのがエネルギーを使う

・みんな「俺ならうまくやれる」と思いがち。無理です

・人が運用するファンドマネージャーの年収は数千万円です

・ロボットを恐れずに利用しましょう

 

ではでは

 

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