仮想通貨マイニングは実際儲かるのか?実態、採算ライン、今後の予想他

働きたくない

毎日口座に自動的に3万くらい振り込まれていて欲しい

会社勤めの身なら誰しもたまには思うところではないでしょうか

 

私も隙あらば株主優待家賃収入で食っていきたいと妄想しています

お気持ちはよくわかります。今回ある意味コンピューターを動かしてるだけでお金が入ってくる不労所得、仮想通貨マイニングについて調べてみました。

マイニング(mining)とは

ご存知の方も多いと思いますので知っている方は読み飛ばして下さい。仮想通貨マイニングとは文字通り仮想通貨を採掘(mining)し新たにこの世に生み出すことを言います。もちろん何もしなくても得られるわけではなく、例えばビットコインならすべての取引データを正確なことを確かめながら記録するという作業(コンピューターで計算を行います)を行い、一番早く終えた人にその報酬としてコインを受け取ることが出来ます。作業の報酬としてコインが貰える様子が鉱山から金とか銀とか価値ある金属を取り出す様に似ていることからマイニングと呼ばれています。

政府など管理する人がいない仮想通貨の運営を成り立たせている重要なプロセスです。

新規参入が相次ぐマイニング事業

昨年からの仮想通貨の高騰もありIT企業で相次いで新規参入の発表がありました

DMM.com

・初期投資額35億円以上

・採掘通貨:イーサリアムなどビットコイン以外のオルトコイン

・DMMはスピードを重視し、自前のシステムを一から作るのではなく、他社製の機器を調達して17年内には「DMM POOL」を公開する予定だ。18年度中には世界のマイニングプールにおける「トップ10入り」を狙う。

GMOインターネット

・採掘通貨:ビットコイン

・最大100億円を投じ、来年6月までにマイニング用の設備を整える

SBIホールディングス

・採掘通貨:ビットコインキャッシュ

・2017年8月に「SBIクリプト」を設立し、同月にビットコインから分裂して誕生したBCHのマイニングを既に始めている

IT系企業はフットワークも軽いし、本業との親和性も高いのでしょう。三社それぞれマイニング通貨が違うところが事前に話し合いを持たれた感がありますね。

ビットコインに関しては一番早く計算を終えたところしかお金が入らない「勝者総取り方式」なので偉い人たちで調整したのでしょう。

マインイングに必要なもの

マイニング事業といっても基本的にコンピューターに計算させるだけの単純作業なので複雑なオペレーションや多くの道具が必要なわけではなく、個人でも参加は可能です。以下のものが必要になります。

・採掘用コンピューター

・インターネット環境

・電気代

・採掘用コンピューター

ビットコインも誕生した当初は個人のパソコンでマイニングしていたみたいです

しかし価格が高騰するにつれ、パソコンの性能競争が激しくなり、通常のPCの計算機器(CPU:Intelとかのチップ)からGPU(画像や動画の高速処理の為のチップ、計算能力が高い)、現在はASIC(Application Specific Integrated Circuitの頭文字をとったもので、「特定の目的のために作られた集積回路」という意味)という機械を使っての採掘が主流になっています。

https://shop.bitmain.com/antminer_s9_asic_bitcoin_miner.htm?flag=overview

要はビットコインを採掘するためだけに生まれてきた「ビットコイン絶対掘るマン」です。最新型のこちらでお値段2320ドル(約25万円

そんくらいだったら買えるわ、という方、

ビットコイン採掘ガチ勢の方々の設備はこちらです。

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1098079.html

https://www.economist.com/news/business/21638124-minting-digital-currency-has-become-big-ruthlessly-competitive-business-magic

あの点みたいなの一個一個がASICです。凄まじい兵力。数の暴力

総当たりの計算作業なので確率的には運よく採掘に成功できる可能性も無きにしも非ずらしいのですが、先ほどのASICなど専門機器なしだと得られるのはせいぜい1月当たり1セントくらいとのこと。これではさすがに個人では太刀打ちできない。

・インターネット環境

マイニングはネット環境に接続した状態で行いますので、せっかく高性能のマシンをそろえてもネットが途切れてしまうと所ではどうしようもありません。

現在はどこもインターネットに接続できますが、あまりに後進国過ぎる国では行われていない模様。

・電気代

 パソコンを動かすと電気代がかかるように計算作業とはいえマイニングでも電気代を消費します。

しかも上のような大量のマシンを24時間ビットコインは24時間稼働)動かす電気代はバカにならない。採掘できてもできなくても電気代はかかるのでマイニングの競争が激しくなればなるほど多くの電力を消費します。

一説には一取引で一家庭の電気代に相当する電力を消費するそうです。

取引ごとの電力消費量(決済手段別)

Bitcoin transaction cost 

http://uk.businessinsider.com/electricity-required-for-single-bitcoin-trade-could-power-a-house-for-a-month-2017-10

クレジットカードのVISAと比べ20000倍の電力が必要になっていることがわかります。低コストで送金ができることが仮想通貨の強みだったはずですが…

こんなところにもバブルの歪みが見える気がします。

仮想通貨マイニングは儲かるのか?

ビットコイン採算ライン

こんなデータを見つけました。

https://www.benzinga.com/fintech/17/12/10932967/how-much-does-it-cost-to-mine-cryptocurrency

2017年12月の記事からの引用ですが日進月歩の仮想通貨業界なのでご参考程度に

それによると1ビットコイン当たりの採掘コストは$4,161とのこと。

現在価格(2018年2月27日)が$10,781なのでその差約70万円

前提条件(電気代は加味しているのか、機器の減価償却費なども含めているのか)が定かでないので微妙ですが意外と儲かるじゃんという印象。

しかしこんな情報も

現在の成長トレンドと電力使用に基づくと、採掘の採算が取れるためには2022年までに30万~150万ドルという途方もない価格になる必要があるシティグループのアナリスト、クリストファー・チャップマン氏が試算した。

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/171124/mcb1711240500009-n1.htm

約3200万円~1億6000万円までいかないといずれ採算が合わなくなるという予想

またえらい価格になるなと思いましたが、私も個人的にはマイニングは割に合わなくなるのではと考えています。理由は二つあります。

理由1.ビットコイン半減期

半減期とは

ビットコインは無限に採掘できるわけでなく、発行上限があらかじめ決められています。その量2100万枚。有限なので「デジタルゴールド」ともてはやされ、希少性を根拠に上昇を続けてきました。採掘できる量もあらかじめ取り決められていて、現在は10分に12.5枚採掘されています。そしてその採掘可能量を「4年に一度半分に変更すること」もあらかじめ取り決めがされていて通称「半減期」と呼ばれています

通貨の乱発による物価上昇(インフレ)を抑える意図があるといわれています

好き勝手発行されたら価値が暴落してしまいますからね

ビットコイン発行量推移

File:Total bitcoins over time.png

最後にはどうなるのか?分割できない1satoshi(0.00000001BTC)まで発行されたら発行がストップするためそこで終了です。2140年といわれています。

現時点でもすでに発行総量の80%はすでに採掘済みで残り20%弱をゴリゴリ掘っているような形になります。次の半減期東京オリンピックのある2020年

単価が変わらなければ半減期マイナーの利益も半分になりますので価格が50%近くまで上がらないとコスト負けしてしまいます。

2.電力消費にかかる国際圧力

マイニングにはたくさんの電力がかかることはご説明したとおりですが、現在のマイニングにかかる電気代は世界159か国の国一国の電気代よりも多い電気代を消費しているそうです。(参照:https://www.businessinsider.jp/post-107870

現時点で消費活動に何も貢献しない仮想通貨の為に国一国の電力消費ってヤバくないですか

特にアイスランドでは

水力発電地熱発電が使用でき電気代が安価

・寒冷な気候でコンピューターの熱を冷ます冷房代が不要

ということからマイニング業者が大挙して押し寄せ、今や家庭の電力消費量を凌駕し、電力不足に陥りそうな勢いとのこと。

jp.cointelegraph.com

当然住民としてはたまったものではない。コンピューターを動かしているだけで地域雇用にも貢献しないマイニング業者には課税しろ!と圧力をかける動きもでているとのこと。ベネズエラではマイニング業者を逮捕した事例もあるそう。環境保護の観点からも同様な動き(規制・課税など)は広がっていくと考えられます。

まとめ

・仮想通貨マイニングはガチ勢に勝てる強み(高速計算チップ、電力代、今すでに持っている資源の利用)などがない限りは厳しい

・やるならば通貨の価格下落と半減期に注意して通貨選択を

・個人的にはマイニングするより次のブームのスコップを売る仕事を探します

jp.cointelegraph.com

マイニング機器の販売の最大手中国のビットメイン社は昨年度の利益が3200億円~4300億円だったそうです。創業わずか4年目の企業が、自動運転などでトヨタと提携する時価総額13兆円のアメリカ大手半導体企業Nvideaよりも利益が多かったとのこと。

やはりゴールドラッシュで一番儲かったのは金を掘りに行った人でなく、つるはしを売った人であった法則適用ですね。

さて次のブームは何になるか。

 

ではでは

 

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