また起きた凄惨な銃乱射事件。アメリカ・フロリダ州の銃規制と個人的に思うところ

アメリカでの銃乱射事件の発生はとどまるところがありません

www.elle.co.jp

2月14日にフロリダ州の高校で19歳の同校のOBによる、多くの高校生含む17人が亡くなる凄惨な銃乱射事件が発生しました

それを受けて生存者含む数千人の学生が「Never Again」を掛け声に州議会に銃規制を要求、全米各州にも広がりの動きをみせているとのこと

昨年10月1日にラスベガスで全米市場最悪の58人が亡くなられた銃乱射事件から半年も経たないうちに起きた今回の事件。使われたのはA15型ライフルという世界の様々な軍隊で採用されている急襲用の殺傷力の高いライフル銃。

犯行に使われた銃「AR-15」とは

wired.jp

威力は凄まじく、太い太ももの骨も粉々に、体に当たればオレンジ大の穴が開いてします程の威力とのこと。

自衛の武器というより殺人兵器だろ…どこで買うんだよこんなのと思ったら、

普通にネットで売っているみたいです

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https://www.cheaperthandirt.com/category/firearms/rifles/semi-automatic.do

とあるアメリカのガンショップで「Pick up!(注目!)」で$692.49(約7万4千円)で売られていました。一眼レフかよ。

フロリダ州の銃規制

さすがにこんなことがあれば規制も強まるだろと思いましたら、先の学生運動を受けて始まった米フロリダの議会では同様の銃の保有を禁止する法案があっさり否決されたそうです。

米フロリダ州下院は20日、アサルト銃と大容量の弾倉禁止の法案提出を求める動議について採決を行い、反対多数で否決した。同州では14日に起きた銃乱射事件を受け、高校生らが銃規制強化の訴えを強めている。 

フロリダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた銃乱射事件では17人が死亡した。20日の州議会はこの事件の犠牲者への黙とうで始まった。

採決が行われた動議は、犯行に使われたAR15型ライフルなどのアサルト銃と、大容量の弾倉を禁止する法案について、小委員会から州下院本会議へ審議の場を移して採決を行うよう求める内容だった。

しかしこの動議は賛成36、反対71で否決された。

https://www.cnn.co.jp/usa/35115005.html

 えぇ…ダブルカウントで否決…という感じですがアメリカは田舎に行くほど銃規制が緩いらしく、特にフロリダ州は全米でも有数の銃規制の緩い州らしいです。

州法の規定では、ライフルは購入当日の持ち帰りが可能。

ピストルの持ち帰りには72時間待つ必要がある。

http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-36526969

買った帰りに銃乱射が出来てしまうという状況。まじかよ。ピザじゃないんだから。

規制もあるにはあるみたいです、以下の人は買えないとのこと。

1. 重罪で有罪となった 

フロリダで正規の銃砲店で銃砲を購入しようとする人は、連邦法にもとづく経歴調査書に記入しなくてはならない。そこには、殺人や強盗や放火などの重罪で有罪になったことがあるかの記入欄がある。

2. 家庭内暴力で有罪となった、もしくは接近禁止命令を受けている最中

1と同じ連邦法に基づく経歴調査で、家庭内暴力で有罪になったか、家庭内暴力の被害者に対する接近禁止命令を現在受けている人は、銃を購入できない。

3. 精神病治療施設の入院歴がある 

1960年代以来、連邦法は精神病院に強制入院させられたことのある人の銃購入を禁止している。「平常以下の知能や精神病、心神耗弱、精神異常、精神疾患」のために裁判所に「心身能力が不十分」と判断された人も同様。

 当たり前すぎる。包丁も買わせないでほしいレベル。しかも抜け穴が、

以上の規定は認可を受けた正規の銃砲店では守られるはずだが、フロリダ州には抜け道がある。個人が個人に銃を売る場合、犯罪歴調査は行われないのだ。

 海外にメルカリがあるかは知らないですけど個人間であれば規制の対象外とのこと。

民間人が約2億7000万丁の銃を保有しているそうですから、その気になれば手に入れることは容易でしょう。

アメリカの銃犯罪と規制の現状

2015年には372の銃乱射事件(64は学校)があり475人の人が亡くなったそう。

銃による全体の死者は年間13000人にも上るとのこと。

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https://www.therichest.com/rich-list/most-shocking/15-shocking-gun-statistics-you-wont-believe/

https://www.cnn.co.jp/special/interactive/35084348.html

言葉を失いますね。いやもうさぁ…

国はどうしているのか。

トランプ大統領は今回の事件を受けて、銃保有規制を…せずに目には目を銃には銃をということで教師の銃携行を奨励する案を支持しました。

www.bloomberg.co.jp

銃携行をした教師に訓練を課し少額のボーナスを支給するとのこと。

先生が銃持っている教室もあれですが、命がけの警備員の仕事も加えて「少額のボーナス」かよ…という感じですね。

学級崩壊は減りそうですね。いやでも今度は生徒も銃許可が出るのか…世紀末過ぎる。

Twitterの反応

意訳:

職務経歴書:低賃金、社会からの尊敬無し、誰かを(たぶん生徒を)殺さないといけないかもしれない。パニックの中誰を殺さないといけないか判断し、すぐ行動しないといけない。画材も支給されない。 

 皮肉ですね。日本もアメリカも教師はブラック職業と化しているようです。

意訳:

母親「あなたは最高で優しい息子よ。ずっと忘れないわ。愛してるわ。」

息子「お母さん、僕学校行くだけだよ」

年間64件も起こっていたらお母さんの気持ちもあながちわからなくもない。

アメリカで銃規制が進まない理由としていくつかあります。

アメリカの銃規制が進まない理由

・英国からの独立の際活躍した「民兵(ミリシア)」の精神が受け継がれているから

合衆国憲法の修正第2条にものことについて触れられています

「規律ある民兵(ミリシア)は、自由な国家の安全にとって必要であり、武器を保有し携帯する人民の権利は、侵害されてはならない」

自分の自由と権利は自分で守るというのがアメリカの伝統なのでしょうか。

・国土が広く、警察官が圧倒的に足りない

日本の約25倍の国土面積を持ち、田舎の州では隣の家まで車で10分とかざらとのこと

警官が来るのを待っている時間はなく自衛の手段を持たざるを得ないという事情がある

・最強の圧力団体「NRA:全米ライフル協会」の存在

公称500万人。銃企業などからの寄付などによる年間収入約3.5億ドル(約392億円)(2013年)そしてその資金を年間約300万ドル(約3億4000万円)を銃政策のために使っているロビー団体の力は強力で政治家の意思決定に影響を与えているそうです。

NRAのロビー活動出資額

NRAのロビー活動予算(単位:100万ドル)

http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-41494344

歴史とお金が深く関わり、すぐさま規制強化に流れることは困難な模様です。

個人的に

アメリカでよく言われる「銃が人を殺すのでななく、人が人を殺すのだ」という意見に私は反対です。人間すべて自分の中での意思決定で動くわけでなく、ものがあるから行動が触発される部分も大いにあると思います。例えばお腹がそこまで空いてなくてもおいしそうなラーメン屋さんが目に入ったら足が向いてしまうみたいな。同じように精神的に不安定になっている時、誰かに対して凄まじく腹が立った時、そこに銃があるのとないのとでは行動や思考が変わってくると思います。

人間の意志の力はそこまで強くない。ダイエットをしたかったら甘いものを冷蔵庫に入れておいてはダメだと思います。

また世の中には常識の範囲で測れない人も本当にたくさんいます。

東京で暮らしているとたまに見かけますよね?

まとめ

・これからもおそらく痛ましい事件が起こり続ける

・関連団体から多額の献金を受けている共和党出身のトランプ大統領は何も変えれない

・それでも声を上げ続けることしか解決の道はなく出来ることで応援したい

 

ではでは