慢性的飲酒の恐ろしさ、脳と肝臓への影響について

お疲れ様です。

ネットニュースで気になる記事が

headlines.yahoo.co.jp

慢性的な大量飲酒は、あらゆる種類の認知症、特に早期発症型の認知症の主要な危険因子であることが、専門誌の研究論文で明らかになったとのこと。より具体的には、 

・アルコール摂取障害は、あらゆる種類の認知症でリスクが3倍高くなる

・他の研究でも明らかになっていなかったが関連は以前より指摘されていた

とのこと。恐ろしいですね。どれくらい飲むとまずいのか

世界保健機関(WHO)は「慢性過剰飲酒」の定義として、男性で基準量の6杯かそれ以上である1日当たり純アルコール60グラム以上(アルコールドリンク約6杯以上に相当)、女性で40グラム以上としている。

缶などへの記載の度数と純アルコール度数はアルコールが水よりも軽い為、差分を考慮する必要があるようです。度数=グラム数では計算が正確ではなく、

アルコール量の計算式 :お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8

となります。つまり以下の通り。

例)ビール中びん1本 500×[5÷100]×0.8=20g

他の飲料のアルコール量

お酒の1単位(純アルコールにして20g)

ビール (アルコール度数5度)なら 中びん1本 500ml
日本酒 (アルコール度数15度)なら 1合 180ml
焼酎 (アルコール度数25度)なら 0.6合 約110ml
ウイスキー (アルコール度数43度)なら ダブル1杯 60ml
ワイン (アルコール度数14度)なら 1/4本 約180ml
缶チューハイ (アルコール度数5度)なら 1.5缶 約520ml

http://www.arukenkyo.or.jp/health/base/

つまり慢性的過剰飲酒となるのは

ビール:中瓶3本

日本酒:3合

ワイン:3/4本

ストロングゼロ系チューハイ(9%):500缶1缶プラス350ml缶1缶(850ml:61.2g) 

というところでしょうか。やはりストロングゼロ強いですね。

私割と飲むのでこれは衝撃的。

昔から「適量の飲酒は健康にもいい」なんて言われていましたよね。

適度な飲酒をしている人は病気になりにくいともいわれています。

しかし以前見かけた記事では適量の飲酒などというのは幻想で、適量の飲酒が体にいいとされているのは単にその適量飲んでいる層が社会的に恵まれているからという調査結果が出ているそうです。

medium.com

確かに自分で飲む量を自制できる人は栄養や健康にも気を遣うでしょうし、因果関係が間違っている可能性がありそうです。鶏が先か卵が先かみたいな。

百薬の長ではなく、ただの毒水

何てネットで言われてもいました。

正直ここもと職場環境の変化などストレス等々もありかなり自分でも飲みすぎている感があります。ついつい残業の後とかチューハイに手が伸びてしまう…

しかしもともとアルコールに強い体質でないので、飲んでいるときは調子いいのですが、翌日体調が優れなかったり、結果として仕事もうまく進まずストレスがさらにたまるという悪循環になりつつあるような気がしています。

これを機に飲酒習慣を改めようと思いましたので、今まで目を背けてきたアルコールマジでヤバい系の情報をまとめてみようと思います。

1.脳への影響

肝臓へ影響があることは知られていますが、肝臓は再生する唯一の臓器と言われています。そこで取り返しがつかない脳への影響について

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/post-8737.php

2017年6月にブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)で発表されたオックスフォード大学とロンドン大学ユニバーシティーカレッジ(UCL)の最新研究によれば、週当たり14~21単位のアルコールを摂取していた人は、記憶や空間認知をつかさどる脳の部位である海馬が萎縮する確率が、飲まない人の3倍も高かった

 1単位は純アルコール量で10ml(gでない)とのことなので、14単位は140ml。

ビール一缶350ml(5%:17.5ml)8缶。一日一缶とちょっとの量でもヤバいということですね。先の記事より厳しい。

お酒を頻繁に飲む人の脳を調べると、あまり飲まない人に比べ、年齢以上に萎縮している傾向が見られる(自然科学研究機構生理学研究所の教授、医学博士の柿木隆介さん)

加齢とともに脳は萎縮していくわけだが、「アルコールが加わるとかなり進むと考えられています。同じ年代でお酒を『飲む人』と『飲まない人』の脳をMRI(核磁気共鳴画像法)の画像で比べると、前者の脳は後者に比べ10~20%ほど萎縮していることが多い。

脳内の神経細胞は、一度死滅すると、そのほかの臓器に備わる幹細胞のように再生することはなく、元の大きさに戻ることは二度とない

http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/032000006/?ST=food&P=2

 

認知症を招く脳の萎縮は加齢とともに進行するが、悪化させる要因として、飲酒や中年期の肥満などがある。

 飲酒は脳を萎縮させ、認知症の発症リスクを高める。そして嫌なことに、「1日にこの量までなら飲んでも大丈夫」という基準がない。飲めば飲むだけ、リスクが高まる。東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授(16万人の脳の磁気共鳴画像(MRI)を見てきた脳医学の研究者)

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161024-OYTET50027/

ちょっとだけなら…という逃げを許さないガチすぎる科学的結果。

二度と戻らないというのがキツいですね。

2.アルコール依存症 

「地獄を見たければアルコール依存症者の家庭を見ろ」

という言葉があるそうです。震えますね。

厚生労働省のHPによるとアルコール依存症とは一言でいうと 

「大切にしていた家族、仕事、趣味などよりも飲酒をはるかに優先させる状態」

具体的には

・飲酒のコントロールができない

・離脱症状がみられる

・健康問題等の原因が飲酒とわかっていながら断酒ができない

などの症状が認められる状態のことをいうとのこと。診断基準は以下

表1. アルコール依存症(alcohol dependence syndrome)のICD-10診断ガイドライン

過去1年間に以下の項目のうち3項目以上が同時に1ヶ月以上続いたか、または繰り返し出現した場合
1 飲酒したいという強い欲望あるいは強迫感
2 飲酒の開始、終了、あるいは飲酒量に関して行動をコントロールすることが困難
3 禁酒あるいは減酒したときの離脱症状
4 耐性の証拠
5 飲酒にかわる楽しみや興味を無視し、飲酒せざるをえない時間やその効果からの回復に要する時間が延長
6 明らかに有害な結果が起きているにもかかわらず飲酒

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_alcohol.html

今のところ私は依存症ではないみたいですが、飲酒習慣が何年かに渡った後依存症に進行するパターンが典型的な模様。

アルコール依存症というのは意志力が足りないという問題でなく、立派な病気であるというのがコンセンサスのようです。

さらにはアルコール依存症になると飲みたいという欲求が大きくなるにもかかわらず意思を統制する前頭葉の脳細胞の一部が破壊されて欲求を抑制できなくなるそうです。その為どんなに意思の強い人であったとしても自身でコントロール出来ないとのこと。(国立病院機構 久里浜医療センター 樋口進院長)

飲酒で小さくなった前頭葉

f:id:sumatratora:20180222210944p:plain

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3516/1.html

脳が壊れて抑制できなくなる…考えさせられます。

アルコール依存症の影響

身体的影響

肝炎や脂肪肝、膵炎などの疾患や、生活習慣病、果ては消化器系のがん

アルコール依存症は60以上もの病気や外傷の原因になると指摘

そういえば旧ソ連国の自殺率が高いのはウォッカの飲み過ぎのアルコール依存症が原因の一つ何て聞いたことがあります。

精神的影響

酔いがさめると、離脱症状(禁断症状)が出る

手のふるえ、多量の発汗、脈が早くなる、高血圧、吐き気、嘔吐、下痢、イライラ、不安感、うつ状態、幻聴、幻覚

その他響いた事実

・アルコール依存症は一生完治しない少量の飲酒で再発する。断酒しかない

・「否認の病」本人は自分がアル中だと絶対認めない。

・一般的にまじめで仕事熱心な性格の人がなりやすい

・習慣的飲酒からアルコール依存症への進行の期間は男性で約10年、女性で約6年

3.肝硬変

肝硬変の症状

https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/early-detection/

肝硬変までの段階

1.肝機能低下

・お酒を美味しく感じなくなった

・食欲低下(特に脂っこいものを欲しなくなった)

・足がむくむ・お腹が張る

2.脂肪肝:肝臓に脂肪が蓄積した状態

・痛みなどの自覚症状はない

・「ドロドロ血」になり血流が悪くなる

・疲れやすい、肩がこる、頭がボーッとする

3.アルコール性肝炎:炎症が起こって肝細胞が破壊されている状態

・腹痛・発熱・黄疸の症状

死亡可能性あり「劇症肝炎」

4.肝硬変:肝細胞の線維化が進み肝臓が固くなった状態。

・アルコール性肝臓病の最終段階

・重大な症状として腹水・黄疸・吐血

・基本的に元に戻らない

 

もうお腹いっぱいです。ヤバいことは重々わかりました。

予防するには断酒が唯一無二の方法らしいですがそんなことは知っている。

適度にお付き合いする方法について考察しました。

1.正しい知識を持つ

アルコールの恐ろしさや誰にでもなりえる病気であることを自覚する

2.休肝日を作る

週二日以上。作れなければそもそも依存症の可能性あり。

3.ストレス発散の手段を持つ

ストレスが飲酒習慣のきっかけになることが多いそう

ストレス発散手段をアルコール以外に持つのが良いとのこと

まとめと個人的宣誓

・酒は百薬の長でなくただの毒水

・少量でも脳が縮む

・縮んだ脳みそは一生もとに戻らないし早くボケる

・依存症は誰でもなりえる。風邪と同じ「病気」。

・酒でストレスは消えないし、疲れてストレスが貯まる

・肝臓は優しくないから怒らないけどキレると死ぬ可能性がある

・ストレス発散の趣味をいくつも持つ

・最低限の付き合い以外の酒は飲まない

・一人酒はやめる

・最後の二つを守れなかったらブログで謝罪する

 

ではでは