イーサリアムの上位互換?中央集権の爆速通貨 仮想通貨「NEO」について

個人的に今後も仮想通貨市場で生き残りそうな通貨の調査しております

今回調べましたのは

中国版イーサリアム

イーサリアムキラー

のと呼び声も高い仮想通貨「NEO

https://hackernoon.com/neo-versus-ethereum-why-neo-might-be-2018s-strongest-cryptocurrency-79956138bea3

上手い挿絵ですよね。実際に創業者がマト〇ックスが好きだったのかどうかは定かではないですが、通常の仮想通貨と比べてもはるかに機能性が高いNEOについて調べてみました。

仮想通貨NEOとは

基本情報

現在価格:14,649.92円(2018年2月20日現在)

時価総額:7位9522億円 2018年2月20日現在)

通貨単位:NEO(分割不可)

誕生:2014年(中国・上海)当初名称「Antshares:アントシェアーズ」

2016年6月に「Neo」としてリブランディング(ブランド再編)

リリース(市場取引開始):2016年

発行主体:NEO Council上海NPO

創業者:Da Hongfei

Da Hongfei (@dahongfei) | Twitter

流通開始から二年程度で時価総額1兆円近いとは、改めて仮想通貨市場の急拡大ぶりには驚かされます。

プロジェクトの目的としては、ブロックチェーン技術を資産の電子化及びスマートコントラクトを活用しての自動管理の為に使用し、ゆくゆくはスマートエコノミーなる分散型ネットワークの実現を目指しているそうです。

通貨としての機能だけでなくスマートコントラクト(契約の自動執行プログラム)などを活用して経済圏そのものを実現しようとしていることがわかります

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公式サイト:https://neo.org

時価総額ランキング

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現在までの価格推移

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https://coinmarketcap.com/currencies/neo/

通貨発行状況概要

・最大発行枚数:1億枚(発行済み)

・最小単位:1NEO(分割不可)

・現在の流通枚数:5000万枚

・今後の供給予定:5000万枚

・通貨発行&取引承認システム:dBFT(Proof of Stakeの一種)

発行状況の特徴としてすでに発行上限の1億枚は発行済みであるという点です

後述しますが発行上限の半数、5000万NEOはNEO理事会が保有していて、一般に流通していないという状況です

取引承認システムdBFTDelegated Byzantine Fault Tolerantの略で日本語に無理やり訳すなら「委任されたビザンチン障害耐性」とでもなるのでしょうか。「委任された」というのがポイントになります。こちらもNEOの特徴を説明するのに欠かせない仕組みなので後述させて頂きます

特徴

1.ブロック認証システムに独自認証システムdBFTを使用

2.記述できるプログラミング言語が多様

3.処理速度が高速

順番にご説明いたします。

1.ブロック認証システムに独自認証システムdBFTを使用

 dBFTはビットコインにおける取引承認システム「PoW:Proof of work」に相当するものですが仕組みが全く異なります。仕組みを簡単に説明すると大統領選挙に近いです。

①NEOの保有者がbookkeeperに投票

②bookkeeperのうちランダムに選ばれた1人が取引ブロックを生成

③残りのbookkeeperの66%が承認したらブロック確定

④すべてのトークン保有者が報酬(NeoGas(通称GAS))を獲得

という一連の流れで取引が承認されます。

https://medium.com/@masahiro.sasaki/dbft-民主的なコンセンサスアルゴリズム-5c36b80cac2b

初めて出しましたがNeoGas(通称GASというトークンがNEOの取引承認システムに登場します。いわばNEOのシステム維持の為に使われるというサブトークンという位置づけになります。

GAS補足

発行総量:1億GAS

最小単位:0.00000001GAS(分割可能)

発行期間:今後22年間

dBFTを使うメリットとして、ビットコイン(PoW)と比較して

①取引承認が早い(後述)

②電力コストが比較的小さい

③マイニングの為の特別な機器が必要ない

④スケーラビリティ問題にも対応可能

というところが挙げられます。逆にデメリットで言えば

①大量保有者に依存する(中央集権的)

②承認者が一部に集中するのでサイバー攻撃への耐性が弱い

というところが考えられるかと思います。

2.記述できるプログラミング言語が多様

 スマートコントラクトで言えば時価総額2位のEthereumが有名ですが、よく知られていることですがEthereumは記述できるプログラミング言語がSolidityという独自言語を使用しておりますので普通のプログラマーが開発に参入しづらいという点が指摘されていました。

NEOではJava / Kotlin、.NET C#/ VB、JavaScript / Typescript、Python、Goとメジャー言語含む多くのプログラミング言語に対応している為、開発者にとっては新たに言語を覚える必要がないことから開発が容易とされています。

ちなみに技術者の方に「なぜそれなのに皆さんEthereumを使うんですか?」と聞いたら、「今までの実績や利用者が多いからじゃない?」とのことでした。特別Ethereumがすごいわけではなさそうです(個人的意見)

3.処理速度が高速

ビットコインで度々問題になるスケーラビリティ(取引規模)問題

ビットコインはそのブロックに入れられる取引の件数が決まっており一秒間に7件の取引を入れる(取引を処理できる)のが限界と言われています。

ビットコイン取引承認状況

 

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https://blockchain.info/ja/unconfirmed-transactions

現在でも数千件単位で取引確定待ち(取引が完了しない状態)が発生しております。

よく比較されるクレジットカードの「VISA」の決済件数は現在一秒あたり3600件程度なのでと言われていますので、現状ビットコインは決済手段としてまだまだ不完全と言えると思います。

https://wired.jp/2018/01/22/bitcoin-infrastructure/

対してNEO。取引承認スピードは一秒あたり1000件で、今後技術的な改良により10000件に増やせるとのことで、決済手段として現実味のある数字になってきました。

ちなみに決済手段として期待されている仮想通貨「Ripple」は一秒あたり1500件とのこと。いい勝負できそうですね。

今後の期待点と課題点

マイクロソフトとの提携

NEOは2018年3月にマイクロソフトと提携して開発者会合を開催すると発表しました。

賞金は最大15万ドル約1600万円

jp.cointelegraph.com

審査員にはマイクロソフト社員も関与するとのことで、大手企業も認める性能だという証明になり期待が高まりますね。

中国リスク

NEOは中国発祥の仮想通貨だけに中国からの取引が多いようです

NEOの取引状況

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https://www.cryptocompare.com/coins/neo/analysis/BTC

以前ブログで書かせて頂きましたUSDと連動し、中国の仮想通貨取引の抜け道となっていた「Tether(USDT)」が取引量の約31%を占めています。

前回の指摘通り、Tetherには裏付けとなるドルの保有の有無等、疑惑が晴れない通貨でもあります。

jp.cointelegraph.com

今後USDTをめぐる騒動で動きがあった場合、NEOの価格に影響する可能性があります

またご説明しました通り運営主体であるNEO理事会(NEO Council)は中国上海のNPOですので中国当局が規制を強めた場合、影響を受ける可能性があります。

事実中国は昨年9月にはICOの全面禁止を突然発表し、仮想通貨取引所も閉鎖させられました

中央集権リスク

発行総量の50%を開発元であるNEO理事会(NEO Council)が管理しています。

理事会ではその使用方法について以下の通りと規定しています。

NEOディベロッパーとNEO協議会のメンバーを動機付けるために、1,000万トークン(合計10%)が使用されます

NEOエコシステムの開発者を動機付けるために、1,000万トークン(合計10%)が使用されます

NEO理事会が所有し、NEOプロジェクトにのみ使用される他のブロックチェーンプロジェクトへの投資には、1,500万トークン(合計15%)が使用されます

1,500万トークン(合計15%)は不測の事態として保持される

原則としてNEOの年間使用は1,500万トークンを超えてはならない

http://docs.neo.org/ja-jp/

 しかしながら過半数を一主体が握っているという状況は仮想通貨が目指す分散型社会の方向性とは異なりますし、約束を反故にされる可能性もゼロではありません(通貨が値下がりし損をするのでないとは思いますが)

また保有の集中により理事会へのサイバー攻撃へのリスクも高まります

まとめ

・仮想通貨NEOは性能だけ見れば他の通貨と比べても優れている点が多く、Ethereum上位互換と言えなくもない

・大手企業との提携も始まり、今後のNEOをプラットフォームとした開発に期待

・その性能とトレードオフのリスクと中国リスクに注意が必要

 

技術的なところまで網羅しようと思いましたらもう少し時間がかかりそうです。

引き続き調べて必要に応じて改定、追記いたします。

皆様の投資のお役に少しでも立てましたら幸いです。

 

ではでは

 

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