汚職疑惑の南アフリカ大統領辞任!知られざる大国「南アフリカ」の現在と今後について

最近は昨今の仮想通貨相場もありましたので、次に来るものは何かという観点でニュースを見ていたりしています。ブームになりそうなものは何か。目指せ20倍返し。

そんな中気になったニュース

www.nikkei.com

南アフリカの大統領が辞任を発表したとのニュース。

南アフリカってあんまりなじみがないかもしれませんが、金融業界にいました中でちょこちょこ名前が出てきた国ではあります。理由としましては

・アフリカ最大の経済国(一人当たりGDP、GDP自体の一位は産油国ナイジェリア)

・アジアの発展と絡めてアフリカの経済成長を語りやすい。

・政策金利が異常に高い(現時点(2018年2月)で6.75%)金利差で儲けやすい。

・(社内事情)通貨スプレッド(交換時の手数料)が高くたくさん「抜ける

等々で様々な販売推進施策を打ってきました。

しかしながら個人的な所感として南アフリカランド(南アフリカの通貨)建ての商品を持っている人あんまり儲かっていないように思っていました。

 南アフリカランド円チャート

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出所:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/zar.html

 リーマンショック以降株式が持ち直す中も一貫して下げトレンド

米ドル円f:id:sumatratora:20180219042050p:plain

2012年以降のアベノミクスの量的緩和(通貨流通量を多くすることによる経済刺激策)で諸外国通貨に対して円安が進行してたのですが、それでも下げていたので金利が高くても手数料加味して利益が乗ったかどうか。

今回汚職で有名だった大統領が辞任するとのことでチャートも心なしか回復しているようにも見えます。

そこで現在の南アフリカの状況と今後の予測について調べました。

南アフリカ共和国とは

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概況

・アフリカ最南端、イギリス連邦加盟国

・首都:プレトリア

・最大都市:ヨハネスブルグ

・GDP:2,954.5億米ドル(2016年:世銀)

・人口(2016年):5,590万人(2016年:世銀)

・面積:122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)

・民族構成:黒人(79%),白人(9.6%),カラード(混血)(8.9%),アジア系(2.5%)

・言語:英語,アフリカーンス語,バンツー諸語(ズールー語,ソト語ほか)の合計11が公用語

無知で恐縮ですが、ヨハネスブルグが首都ではなかった(最大都市)のですね。

GDPはかつて(2010年頃)神奈川県と同規模位だったらしいですが今はちょっと落ちちゃったみたいです。トヨタなど自動車メーカーも工場を進出させています。

民族構成のところもそうですが、南アフリカと言えばアパルトヘイト政策が有名ではないでしょうか

1940年代後半に法制化され,以来継続されたアパルトヘイト政策は,国際社会からの非難や制裁,反アパルトヘイト運動の激化を受け,デ・クラーク大統領により,撤廃に向けての改革が進展した。1991年には関連法が全廃され,1994年4月には,南ア史上初めて黒人を含む全人種が参加した制憲議会選挙及び州議会選挙が実施されて完全撤廃された。議会選挙では,アパルトヘイト撤廃を推進したアフリカ民族会議(ANC)が62%の得票率で勝利し,マンデラ議長が大統領に選出された

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_africa/data.html

白人専用エリアの看板

「Apartheid」の画像検索結果「Apartheid」の画像検索結果

https://news.vice.com/article/south-african-plaintiffs-are-using-an-18th-century-law-to-take-ibm-to-task-for-allegedly-facilitating-apartheid

http://www.questconnect.org/africa_apartheid_page.htm

今見てもなかなか強烈ですよね。また黒人差別でなくて非白人が差別の対象でしたのでアジア人も差別対象であったことも忘れてはいけないと思います。他人ごとではない。

国連の制裁や反アパルトヘイトの運動により今は選挙権など公平さは獲得されましたが、人種間の格差はまだまだのようですね。

南アフリカの現在の経済状況

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出所:Google

現在の経済成長率:年率0.28%(2016年)

お世辞にもあまり高いとは言えない…日本でも1.0%ですからね。

続いて失業率

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http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=LUR&c1=ZA

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http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_170306.pdf

失業率:26.6%(2016年)

新興国でも突出して高いですね。特に黒人層の失業率が高いそう。人口の大半の黒人層の失業率の高さ、所得の低さが南アフリカの経済の課題と言えそうです。

南アフリカの強み

天然資源

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http://www.za.emb-japan.go.jp/jp/South_Africa/about.html

金の生産量、埋蔵量一位をはじめとして希少金属が軒並みとれますね。非資源国の日本としては大変うらやましい。

金価格(左)プラチナ価格(右)

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チャート情報 | 純金積立(金・プラチナ・銀) | 楽天証券

2015年のGDP産業別内訳では、第一次産業が10%,第二次産業が21%,第三次産業が69%とのことですが貿易では依然鉱物資源輸出への依存度が高いようです。

このところの資源価格の持ち直しはプラスになると思います。

輸出入

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出所:https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/gtir/2017/56.pdf

中国が最大の貿易相手国のようです。やはり資源の大量消費国。

中国景気が傾くと影響を受ける可能性がありそうです。

今回辞任したズマ大統領とは

・1942年生まれ(75歳)

・小学校5年で中退。父親も早くに死去、15歳で働き始める

・17歳で反アパルトヘイトの政党の活動を初める

・政府転覆の共謀容疑で有罪判決を受け、10年間の獄中生活を送る当時21歳

・獄中では、後に大統領となる故ネルソン・マンデラ氏と一緒だった。

・1999年6月副大統領に就任。詐欺事件の関与の疑いで2005年に辞任

・2009年4月汚職容疑が不起訴となった2週間後に大統領に就任

なかなか壮絶な人生ですね。10年の投獄とか想像もつきません。

成り上がりの革命家のようなイメージでしょうか。

汚職疑惑など

大統領就任前から権力乱用や汚職疑惑が絶えなかったとのこと。

2014年3月19日、南アフリカの公的権力監視機関は、ズマ大統領が所有する邸宅に、巨額の公費を投じて「警備対策」の名目で、プールや来客用住居、円形劇場、鶏舎、家畜用のおり、プライベートの医療施設などが建設されたと発表した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジェイコブ・ズマ

自宅に巨額の公費をかけて「消火用貯水池」と主張する設備を建設したとのこと。その額390万ランド(約3800万円)

消防隊による消火活動のデモンストレーション

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http://news.livedoor.com/article/image_detail/10446977/?img_id=8871369

これに野党が「あれはどう見ても娯楽用プールである。周りにプールサイドのタイルがあり、娯楽エリアもある」と指摘する

的確過ぎる突っ込み。何ですぐに罷免されなかったのか。

辞任
2017年10月 - 最高控訴裁判所はズマ氏が、汚職、詐欺、恐喝、マネーロンダリング(資金洗浄)に関する18の嫌疑で起訴されるべきと判断

2018年2月13日、ANCの最高意思決定機関である全国執行委員会はズマを罷免することを決定。翌2月14日に大統領を辞任した。

初めは立派な志の元に行動してきた人なのに、いざ権力を握ると堕落してしまうパターンってよくありますよね。人間驕らず謙虚に生きたいところです。

次期大統領ラマポーザ氏とは

次期大統領にはシリル・ラマポーザ副大統領が就任します。

次期大統領のラマポーザ大統領

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ラマポーザ氏とは

・故マンデラ氏のかつての右腕的存在

・後継と目されたが与党内の支持が得られず、実業家に転身して成功。

・2015年の総資産は4億5000万ドル(約478億円)に上り、民主化以降に登場した「黒人エリート」の代表格

https://mainichi.jp/articles/20180219/ddm/007/030/075000c

若干経歴がズマ大統領と被るのが気になります。大金持ちという点が違いでしょうがその手腕が経済発展に使われるのか、自身の利権集中に使われてしまうのか難しいところです。今後どんな政策を発表するか注視したいところです。

まとめ

・足元の南アフリカ経済はお世辞にも良くない。

・子供は認知しているだけでも20人の汚職大統領はクビになりました。

・ラマポーザ氏が本気で汚職や失業率対策に取り組めば、今後明るい兆しが見える可能性も。21日の財政演説は要チェック。

・中国景気が躓くともろに影響を受けるので注意(今はどこの国でもですね)

 

ではでは