仮想通貨を買う前に~取引所破綻リスクから自分の資産を守る為に~

コインチェックの件、ベストではありませんが
破綻という最悪の事態にならず良かったです。

私自身取引口座数最大手と呼ばれているbitflyerを利用しているのですが最大手と言えどもしょっちゅうログイン出来ない事態が発生したり、友人では口座に誤入金があり、口座を止められたこともあるとのこと。

公式Twitterは現在も軒並みシステム障害のお詫びばかりです。

仮想通貨取引所はシステムが弱いことは前々から指摘があり、海外の有名取引所もしょっちゅうサイバー攻撃を受けていて、実際に仮想通貨を抜かれたり、取引停止、破産した取引所もあるようです。
仮想通貨狙い、サイバー攻撃=韓国で90億円被害も-北朝鮮:時事ドットコム
https://jp.reuters.com/article/

また取引所のシステム開発額は株式市場の東証の投資額と比べて25分の1程度と言われており、著しく少ないと言わざるを得ません。

東京証券取引所は株式売買システムの開発に250億円を投じたが、仮想通貨取引所の開発費は5億~10億円程度にすぎない。
出所:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26040270T20C18A1EA1000/

個人的には人の大切な資金を預り、信用や先物など複雑な取引を提供し、正確かつ高速な取引執行が求められる金融市場の当事者として、もう少し必要なコストをかけて頂きたいところです。黎明期の業界なのでそこまで求めるのは酷かもしれませんが。大手金融機関は死ぬほど多くの手間とコストをセキュリティに割いています。
今回の事件をきっかけに多少なり良い方向に動くことを期待したいです。

利用者サイドとしてもセキュリティを他人任せにするのでは無く、今後は自分の資産は自分で守る自衛の意識が重要だと思います。
考えられる自衛手段をまとめました。

金融庁登録の取引所を使用する

まあ昨年から仮想通貨交換業は登録制になりましたので、登録してないとそもそも業務しちゃダメなのですが。コインチェックのように登録申請中でみなし登録業者も17社あるそうです。金融庁が保証してくれるわけではないので安心してはいけませんが、それなりに企業体制などのチェックを念入りに行うのでよくわからない業者よりかは信頼できると思います。
登録業者の一覧は金融庁HPより公開しています。
http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf

取引所の分散

仮想通貨に関しての本も執筆するほど技術に知悉し、コールドウォレット保管など厳重管理しているから安心と謳っていたコインチェックですら起きたのですからいつどこの取引所で同じ事態が起きるとも限りません。
保管場所分散により全資産凍結の最悪の事態は回避できます。特に中国・香港系の取引所などは規制当局の権限が強いのでいきなり取引凍結が無いとも言い切れません。
日本が仮想通貨取引量No.1の金持ち国家であることは周知の事実なので、世界中のハッカーが日本の取引所を狙っています。
日系取引所大手Zaifもサイバー攻撃により不正な出金の被害を受けています。
出所:https://japan.cnet.com/article/35113028/

大きな資金を置かない

日本の銀行はペイオフという制度があり、銀行が破綻しても1000万円以内の預金は預金保険機構より補填されます。
証券会社も顧客資産は会社資産と分別されて管理し、信託銀行の口座に保管されるので安全性は高いです。

しかしながら仮想通貨取引所はそのような制度も無い為、分別管理を謳っていても制度上保護されず資産が返ってこない可能性は十分にあります
所詮生まれたてのベンチャーです。非上場企業も多く帳簿の開示も無い為どれだけ資金力があるか定かじゃないです。
規制でガチガチに利用者保護されている既存の金融機関と同じと考えないほうが良いです。
必要のない資金は置いておかず出金をお勧めします。

ハードウェアウォレットを使用する

USBメモリのような形をした物理的デバイスで取引所のお金をネット環境から切り離すことが出来るものです。
コインチェック事件では仮想通貨がネットと常時接続された状態(ホットウォレット)にあった為、サイバー攻撃の被害にあいましたが、
このようなデバイスを使用することでネット環境から切断されたコールドウォレットを自分の手で持つことができ、取引所破綻リスクから身を守ることが出来ます。
LedgerTrezorというブランドが有名です。
Ledger
f:id:sumatratora:20180130061821p:plain
Trezor
f:id:sumatratora:20180130061904p:plain

注意点
お値段1万円以上しますので多少まとまった資産を預けている方にお勧め。
リカバリーキーという初期設定時の単語を書き留めず忘れるとデバイス紛失の際リカバリーできず詰みます。
・amazonやメルカリで買うと内部に不正プログラムを仕込まれていて通貨を抜かれるケースがあるそうなので、めんどくさいですが公式サイトで購入したほうがよさそうです。

(余談)投資先を分散する

私が既存の金融出身の人間なので贔屓目に見てしまいますが、現在の仮想通貨市場は投機的言ってみればギャンブルです。
仮想通貨は送金が安くかつ早く出来ることが魅力の一つと言われて来ましたが、利用者の急激な増加で送金が目詰まりし、割り増し手数料を積まないと送金が何日も止まるような状況が今の現状です。10万円分の仮想通貨が1週間着金確認が取れなかった友人もいました。
現状社会に価値を提供しておらず、将来期待のみで価格が形成されかつちょっとしたことで乱高下する商品は長期投資には向かないと思います。

全資産突っ込むのではなく一部の資産で面白そうな通貨に賭けてみるのが、手堅い投資行動なのではと個人的に思っています。
株式投資とかお勧めですよ。

ではでは。